アントン・ヘーシンクさんをご存知でしょうか?
若い方の中にはご存知ない方もおられるかもしれませんね。
オランダの柔道家です。
先日の新聞で、亡くなれたヘーシンクさんの記事が載っていました。
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(2010.10.24.朝日新聞)

彼は1964年東京オリンピック、柔道無差別級決勝で
日本の金メダル独占を阻止したのです。
この勝利が「柔道」を世界の「JUDO」に発展させたといわれています。

『今も色あせない名場面は、その直後に生まれる。
狂喜して畳に駆け上がろうとするオランダ役員を、
勝者は冷静に右手で制したのだ』(朝日新聞)
私は、その時高校2年生、
この時の様子をリアルタイムで、観ていて手に汗しました。
日本が負けた瞬間、あ~と思って、
写真の時の瞬間は見逃したのかもしれません。
とにかく、このシーンは覚えていません。

柔道場の畳は神聖な場所、
土足なんてもってのほかという日本人の気持ちを
ヘーシンク氏は日本で修行中に学ばれたのでしょうね。
柔道は身を守るもの、精神修養の場、
その「心」を世界に紹介されたのです。
今や柔道は200の国と地域に広まっております。
『悲報の約2週間後には、思い出の東京で世界柔道選手権が開催された。
会場では巨星の死を悼み、黙禱がささげられた。』(同紙)

実は、これと逆の場面を目撃したのをおぼえています。
昔、ビデオでプッチーニのオペラ「蝶々夫人」を観ていたときです。
なんと、ピンカートンが歌を歌いながら、
土足で、ずかずかと畳の部屋に上がって行ったのです。
これにはがっかりしました。
スタッフの中に日本人はいなかったのでしょうか?
カラヤン指揮ウィーン・フィルの演奏で、ミレッラ・フレーニ(S)が蝶々夫人、
プラシード・ドミンゴ(T)がピンカートンを演じていました(London盤)

でも、この演奏はいまだもって、これが最高だと私は思っております。
ミレッラ・フレーニのあの「ある晴れた日に」を一度聴いてみてください。
なんと悲しく、うつくしいことか。CDも出ております。

では、もう一つ、畳のお話。
もう少ししたら、大掃除ですね、どの家庭でも行われるでしょう。
(早すぎる? まあ、話の都合上、そうしておいてください、先にいそぎます)
大掃除といえば、畳をあげて、叩いて虫干し、元の所におさめますよね。
(でも、最近はあまり見なくなりましたがどうしてでしょうか?)

さて、その時です。
出した畳をどこに置くのかわからなくなったことありませんか?
畳ってばらばらに置くときちっとおさまりません。
畳屋さんがその家その家の部屋の大きさに合わせて、
隙間のないように、きちっと合わせてつくっているため
元の場所におさめないと入らないようになっているのです。

子どもの時、それがわかりませんでした。
その時、父がこう教えてくれました。
(勿論、正確な言葉として覚えているわけではありませんが…)
「こちらが出入り口だから下座、あちら側が上座。
畳の裏に「上左」と書いてあるのは上座の左側に縦に置く、
「上中」は上座の中央に横に置く、という具合だ」
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(※従って、その部屋の上座はどこかと探すときにも利用できます。
   尚、この表記は地方、畳屋さんによって違うかもしれません)

「でも、どうしてこんなにややこしい置き方するの、
  縦一列に置けばいいじゃない?」
「それは、畳四枚の角が一か所に集まるのは縁起が良くないからだ」
「どうして?」
「四枚(死)が一か所に集まるということを嫌うからだよ」
「ばかばかしい!」
「いや、人の住む家というのはそういうものだ」
と、まあ、だいたいこんな話だったと思います。

そして、今。
我が家では畳の部屋に入るときはスリッパを脱ぎます。
更に、私の部屋に入るときも、スリッパを脱いで入らなくてはいけません。
畳の部屋ではありません、板張りの部屋ですが…
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それでは、私の部屋が柔道の畳場のように神聖な部屋かというと、
まったく逆で、私の部屋が余りにも汚いため(これ家内の自己判断)、
スリッパのまま出入りすると、他の部屋の床を汚すという
彼女一流の潔癖感のためでございます。
まるで、私は「あぶらむし」かのようです。
みなさん、「ばかばかしい!」と思われるでしょうが、
「いや、人(清潔好きの人)の住む家というのはそういうものだ」そうです。
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小さい折から、太田川の
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