一枚のメモ

私のメモボードの整理をしていたら、「犬塚勉」なる名前が出てきました。
誰? あわててネットで検索すると、じわじわと記憶が蘇りました。
画家、犬塚勉(1949-1988)です。
彼の作品展が昨年末、奥田元宋・小由女美術館で開かれたので、
ご覧になられた方も多いでしょう。

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迥ャ蝪壼級・胆convert_20130131081611

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ご覧のように、一木一草、一石一砂にいたるまで、
それぞれが存在を訴えるかのようにこまやかにこまやか描かれています。
これほどまで緻密に描き上げた画家は少ないのではないでしょうか。
なあんだー、これなら写真で撮ったほうが簡単ではないかと誰しも思います。
超高級なカメラに重い三脚を据えて、シャッターを押せば1秒もかからず、
ほぼこの絵のような写真ができあがります。
でも、何かが違いますー

では、写真と彼の作品との違いはどこにあるのでしょうか?
眼の前に広がる自然、それを神の創造物と想い、いとおしみ、あがめる。
そこ気持ちなくして、一本の草をこれほどまでに細密に描くことは
出来ないのではと勝手に想像しています。
それほどまでに自然を愛していたということでしょうか。
また、彼が1枚の絵を描き上げるのにどれくらいの月日を要したでしょうか?
私には想像ができません。

迥ャ蝪壼級・農convert_20130131081726

最後の絵は未完成で絶筆だそうです。
奥様に「どうしても川の水がうまく描けない、もう一度水を見てくる」
と、谷川岳に向かい不帰の人となられたそうです。
38歳という若さです。 いくら惜しんでもあまりあるものがあります。

簡単な1枚のメモから、ここまで思いをはせることができました。
有り難いことです。
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芸州・ひろしまです。
小さい折から、太田川の
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眺めてその日暮らし、
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さあて、ここに
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くだらねー話と、もり沢山!
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