あいまいな言語

「今にも降りそうじゃね~」
「えっ、『今にも』ってのは降るもんなんかい?」
「??? 何を言っとるんかようわからん」

と、昨日は日本語の主語なし会話についてふか~い一考察を試みました。
昔、源氏物語を習った際、主語を略してあるのでそれを補いながら読み解かないといけないと
習ったような気がしております。
なにもこんな大文学を持ち出すまでもなく、こうした例はそこらじゅうに転がっています。

広島駅の一角で、ある人がカープのユニホームを着た見知らぬ男性に
「勝った?」「おお~、勝ったで~!!!」
「誰が投げたん?」「我らが黒田よ~」「おお~!!!」
これで会話は充分成立するわけでして、更に気が合えば上でちょっと一杯ということもありうるわけであります。

これが東京駅の駅頭で、「勝った?」とやりますと、
「何が~」とまず返事が返ってくるのは必定、
で、人によっては右手をパチンコの台を持った格好をしながら、「負けた、まけたボロ負けだー」
と返事が帰ってくる可能性はあります。

前者は広島でのみ成り立つ会話、後者は日本で成り立つ会話ということはおわかりいただけると思います。
つまり主語を略するということは、親近感バロメーターなのではないかという気がしております。

ここで話の方向をちと変えてみましょう。
関西での一コマ。
「自分、カッコえーな~」「うん確かに、あんたは今日きまってるね~」
「ちゃうちゃう、自分のこっちゃー」「だからあんたのことでしょ?」
「なにゆうてんね、自分言うたらあんたのことや」「あんたが自分だったら、自分は何?」
と、際限なくなりますのでここいらでー

でも、広島でも同じようなことがあります。
「まあ~かわいいね、僕何歳?」
小さい子が手をもじゃもじゃしているとそばにいた母親が
「あなたは69歳でしょ!」とむごい仕打ちが返ってくるかもー

以上日本語の主語省略について広範囲にわたって検証してきましたが
要は場の雰囲気をのみ込まいないと会話が成立しないという大変陳腐な結論に達したわけでございます。
しかしながらこうした経緯を踏まえ小説、漫画本などをの会話部分を読んでいただくと
ちと面白いことがありあそうです。

さて、落語などで最後によく「お後がよろしいようで」としめくることがありますが
これは後の準備がよろしく出来たという意味なのでしょうが、
あるいはひょっとして、後に自分の師匠が出る場合は私よりすぐれているという意味なのかもしれませんね。
日本語というのはほんとうにあいまいな言語ですね、それがいいのかもしれません。
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