映画「おみおくりの作法」

久しぶりにいい映画を観ました。
「おみおくりの作法」(U・パゾリーニ監督)のDVDであります。
あまり期待せずに観ていたのですが次第にその作品にひきこまれてゆきました。
暗いじめ~っとした雰囲気ではなく折々みせるユーモアがとてもよい。

ロンドン市の民生係のジョン・メイは孤独死していった人の遺品から身寄りの人を探し求め、
親族がいない場合は葬儀から埋葬まで一人で務め上げています。
几帳面で酒やタバコ、遊興といったことには無縁の世界で、食事も質素でいつも一人です。
彼の趣味といえば孤独死をした人びとの写真を自分のアルバムに貼り付けることでしょうか。

そのような中、死後何日か経って発見された男性の遺品の中から写真などを手がかりに、
一人列車に乗って身寄りの人を探しはじめました。
彼と一緒に生活したことのある女性や戦友、そして今は一人住まいしている娘など探りあてます。
その人達の現在の生活ぶりをおもんばかって、決して強要することなく葬儀の日取りを知らせて立ち去ります。
そんな仕事ぶりに業を煮やした若い上司は経費が掛かり過ぎるとしてクビを言い渡します。

で、孤独死したその男の葬儀にはジョン・メイの人柄にほだされたのか
尋ねた人びとや他の戦友など多くの人びと参列していました。
その時彼は……

これから先は言わないほうがよいでしょう、
作品でこの時の感動をじわ~と味わっていただきたいと思います。

この監督は小津安二郎に深く影響を受けたこと告白していますが、
淡々としていてしっかりとした絵作りにその雰囲気がよくあらわれているようです。

最後に、この映画タイトルはあの日本映画の「おくりびと」を
連想させるようでどうも似つかわしくないように感じておりますがいかがでしょう。
なお原題は「Still Life」です。

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