やさしくむかいいれる

先日、DVDで「スポットライト 世紀のスクープ」を観ました。
アカデミー賞作品賞、脚本賞を受賞した社会派ドラマなのでご覧になった方も多いでしょう。
ボストン・グローブ紙の記者たちが
カトリック教会のスキャンダルを暴いた実話を元にした映画です。
数多くの教会の神父が少年少女に対して性的いたずらという事実を
いろいろな障害を乗り越えたんねんに取材してゆきます。
でも、彼らは相手の立場を全く否定したのではなく、その組織のあり方を問うたのです。

私が驚いたのは、こうした教会の権威、権力に対して果敢に立ち向かった新聞社のみならず、
それを映画にした人びと、またそれを伝統ある米国アカデミー賞の審査員たちが
最高の作品であると認めたの見識の高さ、良識のある態度に対してでございます。
アメリカってすごい国だなと思いました。

その昔、米国映画会はマッカーシー旋風に吹き荒れ、あのチャーリー・チャップリン、
「エエデンの東」をつくったエリア・カザン、
「ローマの休日」の脚本を書いたダルトン・トランボなど多くの映画人を
共産主義者だとして、その意見、立場を全く否定し、次々と国外に追い出しました。

そして、もう一つ驚いたこと。
先日ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事が
次期大統領に決まったトランプ氏の人種差別発言に対して、
「わがニューヨーク州はあらゆる人びとを尊重し受けいれます。」
「我々は移民の州である」と様々な宗教、意見、立場が異なる人びとを
受け入れるいうことと緊急声明を表明したことです。
アメリカという国はほんとうにふところの深い国だなとつくづく感じました。

トランプ氏の発言したした言葉の中で、「強く国、アメリカ」というフレーズ目立ちました。
強い国って必要でしょうか? その強い国は時とともに別の強い国に取って代わられます。
ローマ帝国、大英帝国などなど過去の歴史をみれば明らかです。

強い国より、「やさしい国」の方がどれだけ大切なことか。
一部の富裕層だけではなく、すべての国民にやさしく、隣国の人びとにも、
そして世界の人びとにもやさしい国、立場の異なる人びとをやさしくむかいいれる国。
わたしはそんな国にであってほしなと常々思っています。

民主主義とは自分と違う相手の意見を抹殺することではなく、
その違う考えを熟考し、その立場を尊重することだと思います。
「私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」
とはかのボルテールが言った言葉として伝えられています。

(※尚、わたしは社会主義、共産主義者とも全く考えが異なります。
全てのひとびとが同じ考え、おなじ行動をとらなければいけないという考えには同意できません。
人びとの顔が違うようにいろいろな考え、行動があってしかるべきだと思っています。)

尚、この映画をつくったのは
アイルランド系カソリックの家庭で育ったトム・マッカーシーという監督です。
どうやら、あのジョゼフ・マッカーシー氏とは関係ないようでございます。

この映画を観て、日頃思っていることまでついつい長々と書いてしまいました(⌒-⌒;)
年よりの戯言でございます、どうぞご放念くださいませ

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