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一人称、三人称

廿日市図書館にリクエストしていた本が届き、
今、それらの本を手にし、パラパラとめくっています。
原尞の「それまでの明日」と飯嶋和一の「星夜航行」(上下)の2作品です。
私にとって、この二人の作家は現役の作家の中では最も好きな作家たちです。

所で話は突然飛躍しますが、次の文章を読んでみてください。
『・・・ジムはパッカードの後部座席の母と父の間に座らされた。
二人とも、僕が前の席の楊(ヤン)の隣に座ったら新たな問題を起こすかもしれなと
心配しているのだろうか?・・・・・・』(J・G・バラード「太陽の帝国」山田和子訳)
(主人公ジムと僕は同じ人物です。不思議です、一人称と三人称が混在しています???)

私はかねがね小説を三人称で書くということに何故か違和感を感じています。
三人称で書かれた作品は、主人公または登場人物たちに
背後霊のように絶えず後ろにつきまとっているのか、
または神様のように天から見通しているのか、
彼らがが考えていること、感じたことなどを何でもよく知っています。
時にはその人々が気がつかいにようなことまで知っていることもあります?
しかしながら一流作家ともなると、その不自然さを微塵も感ぜさせることなく、
読者をぐいぐいと作品の中に引き込んでいってくれます。
その手法たるや舌を巻くばかりです。

テレビドラマ『相棒』の杉下右京ではありませんが、
「すみません、細かいことがきになるものですから・・・」

そして、原尞はほとんどの作品を一人称で書いています。
チャンドラーの様に、文章は短く的確に書かれ、
しかもその会話文はウィットにとみ思わず相好が崩れます。
ほんとうに惚れ惚れするような文章です。
方や、飯嶋和一は現場に足しげく通い、丹念に資料を読み漁って
緻密な歴史的世界を構築しています。
私をいつもその世界にどっぷりハマっております。

さて、この2作品には他の人のリクエストがかかっており、
この29日までに返却しなくてはなりません。
期間中に全部読めるでしょうか?
飯嶋和一の作品は手強そうです・・・

https://www.amazon.co.jp/%E6%98%9F%E5%A4%9C%E8%88%AA%E8%A1%8C-%E4%B8%8A%E5%B7%BB-%E9%A3%AF%E5%B6%8B-%E5%92%8C%E4%B8%80/dp/410351941X/ref=sr_1_1?adgrpid=54935459018&gclid=Cj0KCQiAtrnuBRDXARIsABiN-7DJHZu-T-CZ9zuBUI5GjXQBSYpFg6ROWOgepOUZQYzxykpahZESyowaAgAgEALw_wcB&hvadid=338519398977&hvdev=c&hvlocphy=1009646&hvnetw=g&hvpos=1t1&hvqmt=e&hvrand=8012571584959198260&hvtargid=aud-759242200006%3Akwd-459198713436&hydadcr=16995_10992172&jp-ad-ap=0&keywords=%E6%98%9F%E5%A4%9C%E8%88%AA%E8%A1%8C&qid=1573852730&s=books&sr=1-1
(飯嶋和一の「星夜航行」)

https://www.amazon.co.jp/%E3%81%9D%E3%82%8C%E3%81%BE%E3%81%A7%E3%81%AE%E6%98%8E%E6%97%A5-%E5%8E%9F-%E3%82%8A%E3%82%87%E3%81%86/dp/4152097485/ref=sr_1_1?adgrpid=64425377014&gclid=Cj0KCQiAtrnuBRDXARIsABiN-7Aey2cZcFXzCchK2KobPfulS1kNECKiu0eEJxsKkT8Tf8YSNmfNYWYaAq-hEALw_wcB&hvadid=338520823611&hvdev=c&hvlocphy=1009646&hvnetw=g&hvpos=1t1&hvqmt=e&hvrand=2430985867649701115&hvtargid=aud-759242200006%3Akwd-410120440769&hydadcr=16998_10992184&jp-ad-ap=0&keywords=%E3%81%9D%E3%82%8C%E3%81%BE%E3%81%A7%E3%81%AE%E6%98%8E%E6%97%A5&qid=1573851613&s=books&sr=1-1
(原尞「それまでの明日」)


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小さい折から、太田川の
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くだらねー話と、もり沢山!
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