伊坂幸太郎「オー!ファーザー」を読んでー

久しぶりに学校時代の読書感想文をまねて書いてみました。
作品は伊坂幸太郎「オー!ファーザー」(新潮文庫)です。

高校生の由紀夫には、4人の父親がいる。
ギャンブル好きの父、バー経営者でイケメンの父、大学教授の父、体育教師で筋肉系の父
この4人が由紀夫を本当に自分の子だと思いこんで、
赤子の時から一つ屋根の下で、一人の母と暮らしている。
そして主人公・由紀夫が次第にいろいろな事件に巻き込まれているー

この作品は2006年に新聞連載で発表されたもので、
時系列的に物語が進行していくといった、割りとのストレートな構成になっています。
位置的には、伊坂ワールド第1期をしめくる作品だそうです。

彼の作品の特長は何と言ってもネアカでさっぱりしている。
へんに細かいディテールにこだわったり、持って回った言い方をしない。
そして、気のきいたセリフ、ユーモアたっぷり会話に満たされている
といった点ではないかと思っています。

その例を2,3列挙しました。
『いいか、女の子の前では自分の話ばかりするんじゃないぞ。
相手の話をよく聞くんだ。悩みを口にされても、絶対に、自分の意見を言うな。
とことん相手の話を聞いて、それは大変だね、と言ってあげればいい。
聞きながらうなずくことも忘れるな』

『人が生活をしていて、努力で答えが見つかることなんてはそうそうない。
答えや正解が分からず、煩悶しながら生きていくのが人間だ。
そういう意味では、解法と解答の必ずある試験問題は貴重な存在なんだ。
答えを教えてもらえるなんて、滅多にないことだ。
だから、試験にはせいぜい、楽しく取り組むべきだ』

『由紀夫、人ってのは、自分が信じたい、と思っていることを信じるだよ。
それと、その噂が面白いものであればあるほど、広く伝わっていく』


最後に、この主人公と4人の父親の苗字がどうなっているのか明かされていないのです。
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