最高の教科書

やっと映画「東京家族」を観ることができました。
ご存知のように、名匠・小津安二郎の「東京物語」(1953)
という作品へのオマージュとしてささげられた家族ドラマです。
この作品を見終わった後、
「東京物語」も立て続けに観るはめになってしまいました。

新作は、とやかく言われているようですが、
私的には大変良かったと思います。
老夫婦の子どもの数を減らす事によって、
全体の見通しが良くなりました。
3人の子どもとその恋人など家族関係がよくわかります。
でも、老夫婦役の笠智衆と東山千栄子の演技に優るものはない。
「東京物語」という作品は
彼らなくして成り立たなかったのでないでっしょうか。

そして、新旧両作品ともさすがだなーと感心したのが、
「つなぎのカット」の素晴らしさです。
昔、先輩に教えてもらったことで、同じ事を後輩にも言ったことがあります。
『これはと思った作品の全てのカットを順番に覚えなさい。
1つのカットには1つのことしか表現してはいけない。
一つずつのカット(言いたいことを)をつなぎ合わせて、
全体で一つの大きなテーマを述べるこれが映像芸術だ。
言いたいことは一つだ』とー

そうそう、その先輩は
風呂屋の富士山の絵になぞらえて、説明されました。
1枚、1枚のタイルは一つの色だ、
でも、それをつなぎ合わせる事によって、霊峰富士が出来上がる。
それと同じで、1つのカットは1つの色、1つの文章は1つの事を言う。
それをつなぎあわせ、全体として、1つの大きなテーマを表現する。
教わったのはこんな事だったと思います。

そうした意味で、「東京物語」あるいは「東京家族」は
最高の教科書だと思います。
きっと勉強になると思います、トライしてみてください。
http://www.tokyo-kazoku.jp/
スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

Hocco21

Author:Hocco21
手前、生国と発しますは
芸州・ひろしまです。
小さい折から、太田川の
産湯を使い、
長じましては宮島の弥山を
眺めてその日暮らし、
年金生活をおくってます。
さあて、ここに
取りいだしたるは、
本や音楽のお話、
また、映画や写真の話題、
それに、楽しい話に、
くだらねー話と、もり沢山!
御用とお急ぎでない方、
さあて、お立会い!

この度、「カテゴリー」の欄に
「私のお気に入り」という項目を
作成しました。
御用とお急ぎの方、
この「私のお気に入り」を
クリックてみてください。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード