年年歳歳花あい似たり

年年歳歳花あい似たり
歳歳年年人同じからず

唐の詩人、劉希夷の「白頭を悲しむ翁に代かわって」と題する詩の一節です。
所が、この句を叔父さんからワシに譲ってくれと頼まれました。
しかし、彼はこれを拒んだがため、殺されてしまったそうです。

まあ、こんな物騒な話はさておいて、野や山に咲く花々はきれいで、
これから甘酸っぱい香りを運んでくれる金木犀の花など、
一つの花小さくて、見分けがつかないが、みな美しい。

また、競馬のサラブレッドを見ても、私には同じ馬面にしか見えない。
柴犬は皆同じ様に見え、三毛猫はやはり猫だ。

動物と同列にして恐縮ですが、私が中学時代、バスで毎朝通学していました。
その時、しばしば双子の姉妹と同乗することがありました。
同じ学校に通っているので制服もカバンも全く同じ、
子供心に親はどのようにしてこの二人を見分けるのだろうと思ったことがあります。


でも、同じ木になる葉っぱでも、厳密に細かに観察すれば、一枚一枚違っているはずです。
その葉の生えた場所によって、陽や風のあたり具合、隣の葉々や樹の枝の有り様によって、
全て違っているはずです。私の頭の中ではそう言っています。

では、なぜ「年年歳歳花あい似たり」なのでしょうか?
理由は簡単です。それらに深く感心をもって接しようとしないから、
愛情をもってあたらないからだと思います。

世の母親は、今朝のこの子はどうも調子がおかしい、今日は妙にウキウキしていると
一瞬にして見破ってしまいます。
日一日と成長していくわが子を自分の分身として毎日しっかりと見守っているからです。
深い愛情があればこそでしょう。

昨日、パンツ一丁にランニングでメシを食っていたら、
「おとうさん、最近ちょっと太ったんじゃない、体重計で測ってみんさい」
と言われました。本人も若干気にしてはいたのですがー
ましてや、さきの双子の姉妹など母親には瞬時にわかるのではないでしょうか?

観察力の鋭い女性にくらべ、男はいたって頼りない。
家内が髪型を変えようがまったく気づかず、久ぶりに会った彼女の妹から指摘され、
そうかな~といぶかるのが関の山なのです。
女性はこうした点において、まさに動物的感覚を持ています。
浮気をして家に帰ろうものなら、奥さんは何かおかしいと
たちどころに気づくはずです。
ただその時点で言われるか、後になってこっぴどい仕返しを食うかは別にしてー

ということで、冒頭の句はこのように注釈したほうがより正確かもしれません。
年々歳々、桃李の花は皆きれいで、似ているけれども、
本当によぉ~く観察すると少しづつ違っている。
歳々年々、その花を観る人はだんだん変化し、どんどん年をとる。
子は成長し、親はしだいに老いていく。
でも、こんな注釈したら、この詩の持ち味はだいなしですかね(笑)
いずれにしましても、男性的詩句であることは間違いないようです。
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