きれいなかったのー

東京では喫煙所が少ないため、コーヒーショップで
ニコチンの減少部分を補給してやらなくてはいけません。
で、斜め前の中年の御婦人方が人前をはばからないような声で
話されているので否応なく耳に入ってきます。
「それでさぁ、…しなさいって言うじゃない」
(※勿論、正確に再現しているわけではございません)
これを広島弁に直訳いたしますと、
「ほいでね~、…しんさいていうちゃったんよー」
漢字で言うと前者が楷書体、後者が草書体でしょうか。
東京弁は醤油でいうとキッコーマンのあのちょっとイタイくらいの辛さ、
広島弁は牡蠣醤油のようにまろやかでやさしい辛さの違いでしょうか?
勿論、これは私個人の感覚で申し上げているので、
他府県の方から「異議あり」と挙手なさるのは当然でありましょう。

所で、みなさんにおたずねします。
「○○さん、きれいなかったのー」
さて、○○さんは美人なのでしょうか? それともブスなのでしょうか?

学生時代、広島から初めて京都で下宿した時、こんな話をした所、
(勿論、正確に話した内容を覚えているわけではありませんが)
九州出身、福井県から来た友人たちは、ブスと受け取ったのです。

広島では「きれいな」と「かった(だった)」が別れ、美人と理解されるのですが、
(※【「な」の発音は小文字の「な」、或は「きれいやな~」の「な」
  つまり感嘆符なのかもしれません。
  これは広島人でないと発音できないかも(笑)】
他府県では、「きれい」+「(で)なかった」と解釈されたのです。
でも、今では広島の若い方の中にはブスと受け止めるかもしれません?
その他、一膳飯屋にたくさんある惣菜を見て、
「わあ~、えっと(沢山)あるの~」と言って笑われ、
酒を注ぎながら。「あっ、もうみてた(無くなった)」と言っていぶかしがられました。

そうした苦い経験があるので、子どもたちにはなるべく
標準語で話すように努めてきました。
もっと我々夫婦は生粋の広島の人間、お里がしれています。
ところがです、私たちが転勤で福山に住んだ時のことです。
ある日、私と二人の子どもで芦田川まで散歩に出かけました。
先に行っていた子どもらが農作業しているおばあさんと何やら話をしています。
で、そのおばあさんが言った一言、「あんたらは東京から来たんじゃねー」
ご存知のように、広島と福山では言葉がずいぶん違います。
それにしても東京とはね~

さて、東京からの帰りの新幹線は広島駅止まりでした。
前に座っていた若い男女が広島の人だということがすぐわかりました。
「帰ったらちゃんと直しげるけー、我慢しんさい」
石川啄木の「ふるさとの訛なつかし 停車場の…」という句がぽっと浮かびました。
ふるさとって、いいもんですー
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小さい折から、太田川の
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