「グレート・ギャツビー」

映画「華麗なるギャツビー」(2013年版)を観て、その後
原作の「グレート・ギャツビー」(村上春樹訳)を読み終えました。
映画では、ギャツビーにあのディカプリオが、そして語り手ニックはトビー・マグワイア、
そう、あの『スパイダーマン』を演じた彼が演じています。
野望に燃えるギャツビー、そして誠実なニック、ともに役柄がぴったりでとても良かった。
でも、あの乱痴気パーティ・シーンにはうんざりしましがー

お話は世界恐慌が起きる前のお話です。
『貧しい生まれで、当時将校だったギャツビー青年は
西部の名家の令嬢デイジーにぞっこんまいり、彼女にとりいった。
そして、二人は今にでも結婚したいと思うときに、彼は戦争で出征した。
彼女は彼の帰還を待ちきれず、家族などの勧めもあって同じ西部の富豪と結婚した。
そして、5年もの時が流れ、そのデイジー夫婦は、
ニューヨーク郊外のある高級住宅地エースト・エッグに移り住んでいた。
デイジーのイトコにあたる語り手ニックはその対岸ウェスト・エッグに住むことになった。
そして、彼の隣には今や大富豪となったあのギャツビーが住んでおり、
夜毎派手はパーティを開いていた。
ある時、ギャツビーはニックに頼み込んで、デイジーとの茶会を開くよう頼まれる。…』

ギャツビーほどの財力があれば他に素敵な女性は沢山いたはずです。
でも、彼は初恋の女性デイジーにその全てを捧げた。
お金を稼ぐのも、夜毎パーティを開くのも、全て彼女との縁を取り戻すためだった。
私のような凡人からすれば、バカとしか言いようない、稀有な、純な男だったのだ。
そして、誠実なニックだけは次第に彼の気持ちを理解でき、共感していったのである。
映画の題名は「華麗なるギャツビー」、他の訳本もそう訳されたのが多いようです。
でも原題は「グレート・ギャツビー」です。
そう華麗ではなく、ギャツビーは偉大だったのである。
訳者村上春樹もそのことを十分承知し、「グレート・ギャツビー」としたのである。

映画を観て、当時の世相がわかり、小説で個々の人物の内面がきめ細かに語られ、
すんなりとこの「華麗なるギャツビー」の世界に入っていけました。
実は、昔、他の訳者で、読みか掛けたのですが、途中で断念した思いがあります。
私の読解力の無さを棚に上げて申し上げますと、
この作品の場合、映画から入っていくのが理解しやすいのではないかと思っています。
文章にリズム感もあり、うまい章句もふんだんにある。いい小説だと思います。

最後に、本の中で、ギャツビーの口癖、「オールド・スポート(Old Sport)」という言葉が
しばしば出てきます。映画では、「友よ」と訳されています。
この言葉が今、アメリカ、英国で使われているのでしょうか?
ちょっと気になりました。
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