「まほろ駅前多田便利軒」

またまた、古い本を引っ張りだしてのお話です。
でも、5年前くらいの作品ですから、私としては新刊の部類に入ります。
「まほろ駅前多田便利軒」(三浦しをん 文春文庫)です。
映画にもなったりしたので、ご存じの方も多いでしょう。

バツイチの男が駅前で便利屋をはじめる。
そこへ高校時代の同級生が潜り込んで、居候を決め込む。
犬の世話から、バスの運行状況の調査、塾帰りの子どもを迎えに行く仕事等々
まさに何でもありの仕事を引き受けている。
やることなす事、全てがちぐはぐな二人だが、
何故か最後には収まるべき所に収まる。

『「うちよりも凄腕の便利屋を知っています」って言って、
まほろ警察署の電話番号を教えといた』
と、チャンドラー風の粋な文句があり、全体的にほのぼのとして明るい。
でも、この二人の男のそれぞれの心のキズは胸奥に秘められているが、
時折ちらっとのぞかせる。
この二人に共通していることは、そのキズを真面目に見据え、
その心のおもむくままに行動しているということでしょう。
そんな意味で、チャンドラーのように乾燥しているのではなく、
どこかしっとりしている。これがこの本の魅力でしょうか。
そして、この二人の関係を妬む私がいます。

さて、これからブックオフに行き、続編の「まほろ駅前番外地」をさがしてきます。
「舟を編む」という本も良かったけど、本としては、私はこちらの作品の方が好きだ。
でも、映画の「舟を編む」は良かった、では映画の「まほろ駅前多田便利軒」は
どうなんだろう?こちらも、近々観ることにしています。
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さあて、ここに
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