写本

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図書館で借りてきた、「春秋左氏伝」という古典を写本しています。
この本は全4巻あるのですが、一冊がなんと9,000円もするのです。
「左氏伝」は孔子の編纂と伝えられる歴史書で、
紀元前700年頃から約250年間の中国の歴史が書かれているそうです。

ではなぜ書き写すのか?
勿論、本の価格が高いということはありますが、
福澤諭吉、森鴎外、夏目漱石、永井荷風、中島敦など
著名な作家が愛読した本だからです。
福澤諭吉は11度も読み返して面白いところは暗記したそうで、
森鴎外が文章の秘訣を聞かれたとき、
「左氏伝」繰り返し読めとアドバイスしたそうです。
こうした権威にまことに弱い小生としては、
ちこっと真似してみようかなという気になったわけです。

所が、実際に写本をはじめますと、多くの困難に直面しました。
まず、仮名遣いは勿論、「旧かなづかひ」であります。
でも、一番困ったのは、本当にこんな漢字があるのだろうか
と思われるような難しい文字が次から次へと出てまいります。
「余」という漢字は「餘」と書かれています。
読む文には支障はありませんが、書くとなると別問題です。
天眼鏡を片手に、にらめっこしながら
一筆、一筆ごとに書き写しています。

まあ、「般若心経」の写本と思えば少し気が楽ですが、
何せ文字の量が桁違い多い。
でも、鉛筆で一文字、一文字、書き写していると、
気持ちが落ち着くような心持ちになってくるから不思議です。

こうして書き写すしか方法のなかった明治以前の先達は
この行為によって自ずと文章力、文字力を
身につけていかれたのでしょうか。
コピー機で複写すれば簡単ですし、パソコンで文字を入力すれば、
書き損じも格段に減ります。
それではすまない何かがあると思ってやっております。
まあ、いつまで続くかわかりませんが、時間はたっぷりあります。

ところで、なぜ、こんな些細な事をアップしたのか、
それは今事によって、自らに枷(かせ)をかけ、
いつまでも継続できるよう肝に銘じるためであります。
なにか下敷きの衣笠祥雄選手が励ましてくれるような気がしています(笑)

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