母心

万葉集をぱらぱらとめくっていました。

『妹(いも)をこそ 相見(あひみ)に来(き)しか 
眉引(まゆひき)の 横山辺(よこやまへ)ろの 猪鹿(しし)なす思へる』
(万葉集相聞 詠み人知らず 14-3531)

(意訳)あの娘に逢いたいと思って、忍んで来たのに、
母親から横山辺の猪か鹿のように思われ、シッシッといって追っ払われたよ。


さて、これを読まれている男性諸君、どこか思い当たるふしはございませんか?
万葉の昔から、親は特に母親は娘を大切にたいせつに育ててきました。
どこの馬の骨かわからない若者には取り敢えずこの様にしてきたのでしょう。
今でもおそらく~

私が独身時代、家内の実家を訪れたことがあります。
そこは母に娘が二人、家に上がってもどことなく慇懃で、何かギクシャクしてました。
お茶は確か妹が出してくれたと思います。

それが結婚して家内の里に帰ると、「餅食う、柿は?」と下にも置かないおもてなし。
ご飯のおかわりをすると、ニコニコしながら、
「やっぱり男は気持ちいいね~」と山盛りよそおってくれました。

で、今度は長男長女が訪れると、私や家内などそっちのけで、
これ以上の喜びはないといった表情で孫たちを抱き上げました。
魚の好きだった長男が風呂に魚を連れて入りたいといえば、
ビニール袋にイリコを入れ風呂の中でキャッキャ遊んでいました。
そして、我々が帰るときには、ほんとうに目に涙をいっぱい浮かべ
手を振っていました、いつまでもいつまでも

大昔の歌をよみながら、ついこんなことまで思い出してしまいました。
あなたのご家族でもおそらくこれに似たことが繰り返されたのではないでしょうか?
スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

Hocco21

Author:Hocco21
手前、生国と発しますは
芸州・ひろしまです。
小さい折から、太田川の
産湯を使い、
長じましては宮島の弥山を
眺めてその日暮らし、
年金生活をおくってます。
さあて、ここに
取りいだしたるは、
本や音楽のお話、
また、映画や写真の話題、
それに、楽しい話に、
くだらねー話と、もり沢山!
御用とお急ぎでない方、
さあて、お立会い!

この度、「カテゴリー」の欄に
「私のお気に入り」という項目を
作成しました。
御用とお急ぎの方、
この「私のお気に入り」を
クリックてみてください。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード