教科書で出会った・・・

また本を買ってしまいました。
「教科書で出会った 名句・名歌300」(石原千秋・新潮文庫)です。
これで「教科書で出会った・・・」シリーズ3冊揃ったことになります。

この文庫の最初の句は

雪の朝二の字二の字の下駄のあと  田捨女(でん・すてじょ)

でございます。下の注意書きを読んでびっくり、
この句は田捨女がなんと6歳の時作った句だとか!!!
で、彼女のことを調べてみました。
『1634年、丹波国氷上郡柏原藩(現在の兵庫県丹波市柏原地域、当時の藩主は織田信勝)に、
柏原藩の庄屋で代官も務めた田季繁の娘として誕生した。
氏名は田ステで、「女」は名の一部ではなく女流歌人の名に添える接尾辞である。』

それにしても、我が子を「捨て」とは~
でも私らより上の世代には「捨造」「捨吉」といった名前をみたことがあります。
詳しい理由はわかりません。

最後に、このシリーズの監修者・石原千秋があとがきで次のような事を言われています。
『和歌・俳句の歴史は「自然」から「ひとり」へと変遷している』と。
でも、万葉集には

父母が頭(かしら)搔き撫で幸(さ)くあれて言ひし言葉ぜ忘れかねつる
  (防人の歌)

憶良らは今は罷(まか)らむ子泣くらむそれその母も我を待つらむぞ  (山上憶良)

といった句が多く見られます。なぜでしょう?
素人の私には判然としません。

強靭な意志

実は池波正太郎の「男振」(新潮文庫)を昨夜一晩で一気に読み上げました。
時代小説はどうも言う方、まずはこれを読んでみて下さい。
そのかわり昨夜は本を読みすぎて眠たい眠たいとこぼざれてもわたしのせいではありません。
池波正太郎に文句言ってください(⌒-⌒;)
読み始めて途中でストップする勇気のある方、
あなたは強靭な意志の持ち主でございます(o^。^o)
ぜひとも翌日が休みという晩にお読み下さい。
さらによければ「剣客商売」もおすすめします!!!

池波正太郎

先日古本屋で見つけた池波正太郎の「さむらい劇場」(新潮文庫)を読みました。
読み始めて間もなく、これまで登場していない女性が突然現れました。
それも、前後の関係が全く無く、さもこれまで登場したふうなことが書かれているのです。
おかしいなと思い、前のページを繰り返し調べましたがやはり彼女の名前は出てきません。
で、よく調べると、何と33ページも飛んで製本されているではありませんか!
仕方なく翌日本屋に行って飛んでいる部分を読み、筋書きをのみこんだ上で再び読みはじました。

勧善懲悪的な筋立てで、主人公だけが家族や友人をさしおいて、するすると駆け上がってしまう。
その点少し気になりました。
でも、そこは池波正太郎、文章力で最後まで、読者を惹きつけて離しません。
でも今回はストーリーに起伏をもたせすぎたせいか、
いつもよりちと文章が素っ気ない気もしました。
やはり彼の作品では「剣客商売」シリーズが一番好きです。

読書は楽しい!!!

寒くて外に出るもの億劫なので本を読んで過ごしました。
そこで最近読んだ本の感想を書いてみました。

☆☆☆吉村昭「私の引出し」 (文春文庫)
吉村昭の随筆。長編小説を書き上げるまでの経緯、
そして身近でおきた出来事、食べ物の話などが書かれている。
彼が小説を書き上げる場合、現地に赴き、現場に居合わせた人びとの話を聞いて
ドキュメント風の小説を書き上げたそうです。
その真摯な態度に心うたれます。
その他の随筆でも簡潔で大変読みやすい、いい作家でした。

☆☆☆宮部みゆき「桜ほうさら」(上、下) (PHP文芸文庫)
彼女のオカルト風の作品は好きになれないが時代小説は安心して読める。
田舎の小藩の武士が江戸に出てきて、長屋住まい。
やっとうの方はまるでダメ、本が命の浪人が町の人々に支えられながら生きてゆきます。
まさに宮部ワールドです!!!

☆☆伊坂幸太郎「首折り男のための協奏曲」 (新潮文庫)
私のような年寄りが言うのもおこがましいですが、
最近の伊坂幸太郎の本を読んでいると、綿100番手ワイシャツが80番手のものになったような、
つまり目の粗いシャツが多いのような気がするのですが思い過ごしでしょうか?

☆☆☆若竹七海「静かな炎天」 (文春文庫)
恥ずかしながら名前を聞くのも初めてなのですが、
「このミステリーがすごい!」で2位にランクされ、文庫本なので思い切って買いました。
結果大正解でした!!!文章はハードボイルド風で小刻みで心地よい。
短編集ですが、どれも粒ぞろい。
この本のタイトルにもなっている「静かな炎天」は秀逸です、あっと驚きます!!!
で、気に入ったパラフレーズを紹介しましょう。

「役人め、場のイニシャティブを握られずにはいられず、機転を利かせることよりも
ミスや漏れのないことを優先する、仕事が遅い生き物よ。」

何かチャンドラーや原 尞みたいでいいですね~

想像力のない人間はえてして形式にこだわる

昨夜、一気に本1冊読み上げました。
ピエール・ルメートル「傷だらけのカミーユ」(文春文庫)。
身長145センチの警部が主人公で、シリーズ第3作です。
面白いですよ~!!!

でも、今日お話したいのはこの本の中にある1つのフレーズです。
『想像力のない人間はえてして形式にこだわる』
何かうう~んとうなずかされてしまいます。

所で、この所寒くて自ら外に出る機会も減り、
かててくわえて内務大臣の司令であちこち御用達に翻弄されています。
で、私の実感、『能力のない人ほど惰性に流される』、ジャンジャン!
プロフィール

Hocco21

Author:Hocco21
手前、生国と発しますは
芸州・ひろしまです。
小さい折から、太田川の
産湯を使い、
長じましては宮島の弥山を
眺めてその日暮らし、
年金生活をおくってます。
さあて、ここに
取りいだしたるは、
本や音楽のお話、
また、映画や写真の話題、
それに、楽しい話に、
くだらねー話と、もり沢山!
御用とお急ぎでない方、
さあて、お立会い!

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